今週の遊園地ニュース – 2023年10月29日号

Author: Yu Shioji (塩地 優)
Article type: News(ニュース)
Article number: 230030

 

遊園地関係のニュース、特に新アトラクションや一般配信された記事などをまとめてお伝えします。

なお、海外のニュースは記者の言語力の問題で、英語圏のものか、英語圏で報道されたものが主です。

 

Flamingo landが3アトラクションを撤去予定

情報公開日: 10/23/2023

Flamingo Land(英国, North Yorkshire)が3アトラクションを撤去しようとしている、との噂。

子供向けパラトルーパー型のFlying Clowns, ティーカップ、急流すべり型のLost River Rideの3機種。

Lost River Rideは未確定情報。

[記者コメント]

かなり大規模なリニューアルが行われるようです。

近年、ローラーコースターは中古導入が続いていましたので、もしかしたら何か中古の出物を掴んだのかもしれません。

 

Alton TowersがRetrosquadエリアの営業を11/5で終了

情報公開日: 10/23/2023

Alton Towers(英国、Staffordshire)は、Retrosquadエリアの営業を11/5で終了することを発表。

2021年シーズンから期間限定で営業してきたエリア。

回転系スリルライドRoller Disco, Mixtape, Funk’n’Flyの3機種が設置されていました。

[記者コメント]

3機種ともレトロなアトラクションのイメージを残しながら、面白い動きをする乗り物でした。

まだ十分稼働できそうですので、今後の行き先が気になるところです。

 

Morgan’s Wonderlandが2024年シーズンに4アトラクションを追加

Morgan's Wonderland expanding with new attractions for 2024 season
Morgan's Wonderland, the world’s first theme park designed for people with special needs, has announced its largest expansion to date.

情報公開日: 10/23/2023

Morgan’s Wonderland(米国、テキサス州): 障碍者も利用できる、”Ultra Accecible”を標ぼうする遊園地 が、2024年シーズンに4アトラクションを追加すると発表。

追加されるのは4Dシアター、ボートライド、ジップライン、ファミリー向け回転ライド。当然、すべて身体障碍者も利用できるような配慮がされています。

[記者コメント]

2010年の開業以来、最大の投資とのこと。

ディズニーなどの大型テーマパークも、かなりアクセサビリティは高い中で、どこまで独自色を出していけるのか、気になるところです。

 

Cedar Fair系3パークが、シーズン営業に回帰

More theme parks give up on year round operations

情報公開日: 10/24/2023

Cedar Fairが運営するCarowinds, Kings Dominion, California’s Great Americaは、2022-2023シーズンはオフシーズンも週末のみ営業していましたが、年明けから営業を休止して春に再開する、従来のシーズン営業に回帰することを公表。

[記者コメント]

日本でも年明けは集客力が落ちますが、週末だけの営業でも無理があったか。

米国、特に大手は閑散期でも人を割いて高効率・高安全運用をしますので、労働集約度が日本よりも高いため、仕方のない措置かと思います。

日本でもかつては通年営業していたぐりんぱなどがシーズン営業に移行しつつありますが、(法的にも自主的にも)安全管理が厳しくなって人を割かざるを得ない現代では、そうした運用を広げざるを得なくなるかもしれません。

 

Wornerbors. Movie Worldがローラーコースター2機種を追加

Insane new theme park attraction coming to Australia
Hold onto your hats, thrill-seekers! Australia's iconic Movie World is cooking up a magical surprise, and we've got a sneak peek just for you!

情報公開日: 10/24/2023

Wornerbors. Movie World(オーストラリア、ゴールドコースト)がローラーコースター2機種を追加。

1機種はファミリー向けサスペンデッド、もう1機種はファミリー向けレーシングブーメラン。いずれもVekoma。

もともとはバットマンエリアだったところを、4千万ドルかけてオズの魔法使いエリアに転換。

このほか、Intamin Surfriderの中古機も2024年シーズンに追加。

[記者コメント]

かなりの大規模改修。

Vekomaのファミリー向け2機同時投入は凄いですね。

 

カナダの科学館がカナダ初のロボコースターを設置

RO5iE: Robo Coaster
A new robot is joining the Spark family! Downloading now....

情報公開日: 9/1/2023

カナダの科学館、TELUS Spark Science Centerがロボコースターを設置。カナダ初。

映像等は無く、ロボットアームの先端に座席が付いているだけのシンプルなもの。

9月中に設置していた、とのこと。

[記者コメント]

映像なしでの設置は珍しいですね。KUKAのロゴもそのまま。

科学館ならではの設置方法のように思います。

 

ディズニーシーファンタジースプリングスのオープン日が2024年6月6日に決定

https://www.olc.co.jp/ja/news/news_tdr/20231026_01/main/0/link/20231026_1.pdf

情報公開日: 10/26/2023

東京ディズニーシーの8番目のテーマポート、ファンタジースプリングスのオープン日が2024年6月6日に決定。

あわせて、入場及びアトラクション利用にはスタンバイパスまたはプレミアアクセスが必須。

アトラクションごとにパスを入手し、アトラクション利用時間に合わせてエリアに入場可能。

ビジーバギーのみプレミアアクセス対象外。

[記者コメント]

USJと違って、エリア入場に整理券配布ではなく、アトラクション利用券でエリア入場できるシステム。

ただ、パスが無ければアトラクション利用できないため、しばらくはプレミアアクセスを利用しないと、4アトラクションとも利用するのは不可能かもしれません。

 

ディズニーランド(カリフォルニア)のツリーハウスが11/10にリニューアルオープン

https://disneyparks.disney.go.com/blog/2023/10/new-adventureland-treehouse-opening-in-disneyland-nov-10-2023/?CMP=SOC-DPFY24Q1wo1019230020B

情報公開日: 10/26/2023

ディズニーランド(米国、カリフォルニア州)のツリーハウスが、アドベンチャーランドツリーハウスとして11/10にリニューアルオープン。

もともとスイスファミリーツリーハウスだったところが、ターザンテーマに変更されていましたが、再びスイスファミリー・ロビンソンテーマに回帰。

ただし、内容はオリジナルとは異なります。

[記者コメント]

ウォルトの子供時代の夢や原体験に近い、無人島でのツリーハウス生活を描いた映画がベース。日本ではなじみがありませんし、世界的に決して人気のあるアトラクションではありませんが、あえての元テーマ回帰。

狙いは……どこにあるんでしょう。

スペース的にはかなりコンパクトで、転用しにくいアトラクションですので、ウォルトの意志を示す、ある種のオブジェと化していくのかもしれません。

 

上海ディズニーランドのズートピアエリアのオープン日が12/20に決定

https://shcorporate.shanghaidisneyresort.com/wp-content/uploads/2023/10/Press-Release-Zootopia-at-Shanghai-Disneyland-to-Open-on-December-20-2023.pdf

情報公開日: 10/24/2023

上海ディズニーランドのズートピアエリアのオープン日が12/20に決定

[記者コメント]

また微妙な日程でオープンしますね。

ダークライドは世界初なので、今の情勢的に中国に入国する勇気はありませんが、POV動画が楽しみです。

 

熊本市動植物園のモノレール追突事故原因は、オペレータが電源を4回入れなおしたこと

【原因判明】「早く改善したかった」モーター故障時に独断で電源入れ直し繰り返す 熊本市動植物園モノレール玉突き事故|FNNプライムオンライン
10月18日に熊本市動植物園で起きたモノレールの玉突き事故について、園側が会見を開き、モーターの故障に加え、人為的ミスが重なったことが原因だったと明らかにした。担当者のミスがなければ防げた事故だった。この事故は10月18日、熊本市動植物園で走行中のモノレールの車両1台が停止し、後続の4台が次々と追突したものである。動植...

情報公開日: 10/27/2023

熊本市動植物園のモノレール追突事故は、オペレータが電源を4回入れなおしたことが原因だと判明。

追突された車両は、モーターが1つ故障して停止。

にもかかわらず、オペレーターが電源を入れなおしたため、後続の車両が追突。

[記者コメント]

背景にはもしかしたら、安全装置作動による停止が頻発していたといった事情があって、オペレーターによる異常処置が常態化していたのかもしれません。

システムの全容を知らない人には、停止時は全体を把握している人が来るまで、何もせずに待たせるのが安全管理の鉄則。それが徹底できていなかった時点で、運行を管理していた会社にも問題があります。

また、運営を委託していたとのこと。日本の遊戯機械は委託運営が多いので、責任の所在が曖昧になりやすいのは日本の遊園地業界全体の問題のように思います。

電源を入れなおしたら追突するシステムも問題。最高時速が8km/hと、この手の乗り物にしては少し早めなので、車両前面の物理スイッチなど、接近検知では止まり切れない可能性があります。なので、本来は電源が落ちても位置情報をロストしない仕組みが必要だと思います。時代的に、ベースはリレーシーケンスでしょうから、ラッチングリレーなど、電源が落ちても情報を忘れない素子を使うとか、あるいはタブレットを使っているという情報もありますので、制御系だけ電源分離してUPS付けるとか、データをフラッシュメモリかHDDに書き込んでおくようにするなどの処置が必要になります。

 

深センHappy ValleyのS&S製エアロンチ、Bullet Coasterで脱線事故

情報公開日: 10/27/2023

深センHappy ValleyのS&S製エアロンチ、Bullet Coasterで脱線事故。

プラットフォーム後方で脱輪しているようです。

怪我は軽傷8名という話ですが、詳細は不明。

[記者コメント]

情報が錯綜していて詳細はわかりませんが、可能性はいくつか考えられそうです。

・単純に車軸折れ(可能性は低そう)

・ロンチ失敗で逆走、せり上がり式渦電流ブレーキが動作せず、プッシャーを折って逆走、プラットフォーム手前の急カーブに差し掛かって脱輪

・異常停止中に後続が追突(ただし、通常運行時付近速度遅い)

 

モビリティリゾートもてぎのゴーカート系アトラクション2機種が11/5で営業終了

アトラクション・アクティビティ一覧|モビリティリゾートもてぎ
モビリティリゾートもてぎの「パーク」「ハローウッズ」「ホンダコレクションホール」のアトラクションの対象年齢と料金の一覧です。パスポート対象アトラクションや、対象年齢ごとに絞り込みも可能です。

情報公開日: 10/27/2023

モビリティリゾートもてぎのゴーカート系アトラクション2機種が11/5で営業終了。

営業終了するのは、ドリフトSとドリームカート。

[記者コメント]

フリーパス利用可能な本格ゴーカートが消滅することになります。

子供向けシフトか、老朽更新か。

 

Gatlinburgに新しいマウンテンコースターがオープン

情報公開日: 10/28/2023

Gatlinburg(米国、テネシー州)に新しいマウンテンコースターがオープン

[記者コメント]

コースは単調ですが、速度が出ていて楽しそう。

Gatlinburgは、やはりDollywoodの近くで、Pigeon Forgeとグレートスモーキーマウンテン国立公園の間(というか中)にある観光街です。

様々なショップやレストラン、アトラクションが立ち並んでいて、緑に囲まれていることもあって、何となく軽井沢をほうふつとさせるようなエリアです。

 

グリーンランドのヒナタキッズが11/26で営業終了

情報公開日: 10/28/2023

グリーンランドのヒナタキッズが11/26で営業終了。

子供向けの室内遊び場です。

[記者コメント]

各遊園地、類似施設は割と人気がありますし、別施設になっているよみうりランド横キドキドもいつも混んでいますから、客層にズレがなければ遊具を増やした版が欲しい気もします。

グリーンランドは大都市圏からは離れていて、日常使用に向かない立地なので、成立しないという判断なのかもしれませんが、例えばぐりんぱなどでも人気のある施設がありますので、施設内容をうまく選定すれば、客層を広げられる可能性があるように思います。

 

アメリカのVR施設チェーンが、突入型脱出ゲームを開発

The Park Playground presents new VR Escape Room, The Break-in
The Park Playground has announced the launch of its newest location-based entertainment (LBE) VR escape room. The latest title, The Break-in.

情報公開日: 10/27/2023

アメリカのVR施設チェーンが、突入型脱出ゲームを開発。

金庫から消えた絵画を取り戻すために、迷路を抜け、謎を解き、キーカードを取り戻し、レーザーを潜り抜ける協力型VRゲーム。

[記者コメント]

アクション要素多めで楽しそうです。

脱出設定より、動きを出せるのがポイントですね。

 

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引用方法

引用時は、下記を明記してください。

Yu Shioji, J. Amusement Park (2023) 230030.

 

利益相反

本稿に関わる利益相反はありません。

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