今週の遊園地ニュース – 2024年1月21日号

Author: Yu Shioji (塩地 優)
Article type: News(ニュース)
Article number: 240005

 

遊園地関係のニュース、特に新アトラクションや一般配信された記事などをまとめてお伝えします。

なお、海外のニュースは記者の言語力の問題で、英語圏のものか、英語圏で報道されたものが主です。

 

グリーンランドがウォーターシューティングアトラクションを追加

【3/13~】新アトラクション登場! - グリーンランド公式ホームページ(九州)
3月13日(水)より新アトラクション「サブマリンシューティング」がグリーンランドに登場! 詳しい情報は「アトラクションページ」よりご覧いただけます。

情報公開日: 1/20/2024

グリーンランドがウォーターシューティングアトラクションを追加。

14台の連続式で、ポイント集計可能なタイプ。

3/13オープン。

[記者コメント]

アトラクション情報は、他ロケーションの写真を転用したページを元にしているため、変更になる可能性があります。

 

大日本印刷が、USJとオフィシャル・パートナーシップ契約を締結

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとオフィシャル・パートナーシップ契約を締結
大日本印刷株式会社のプレスリリース(2024年1月18日 10時00分)ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとオフィシャル・パートナーシップ契約を締結

情報公開日: 1/18/2024

大日本印刷が、USJとオフィシャル・パートナーシップ契約を締結。

アトラクション・フォトサービスなどを展開。

[記者コメント]

 

西武園ゆうえんちが独自通貨を廃止

https://www.seibu-leisure.co.jp/20240116_news.pdf

情報公開日: 1/16/2024

西武園ゆうえんちが、独自通貨「西武園」の廃止を決定。

3/1から日本円に転換。

理由は、お客様数増に伴うの利便性向上。

[記者コメント]

文面を額面通り捉えると、客数が増加してきて、それに伴ってチケットブースでの発券や、園内での両替に時間がかかり、体験価値が低下してしまうことへの対策だと思われます。確かに、チケットブースでは来園者の注文に合わせて、その場でお札を数えて揃え、さらに来園者に確認させるために再度数える、という手順を踏んでいたため、一人当たり膨大な時間を要していました。ただ、この時間については、対策ができないわけではありません。そもそもセット券の販売が多いわけですから、あらかじめセット券ごとに仕分けをしておく、空港の両替所のように自動枚数カウントを導入する、見た目で数えやすいコインを活用する(持ち帰りにより生じるコストとの相談になりますが)、といった手段が考えられます。今のままのやり方でも、混雑日は窓口をライン化して流れ作業にしてしまえば、人件費はかかりますが、待ち時間の短縮は可能です。

このため、2021年5月のリニューアルから3年弱が経過し、独自通貨が悪影響を与えているデータが出てきているのではないか、という憶測が生まれます。

例えば、独自通貨を発行することで狙っていたのは、あらかじめ買った分を使い切ることによる余剰消費と、金銭感覚を狂わせる(よく言えば、世界に没入させる)ことによる消費の喚起です。これが、独自通貨の発行に関わる印刷費や人件費等々のコストを上回っていた場合。前記と合わせて考えますと、来園者数が増えると、スペースや人件費増で破綻することが見えてしまった、ということが考えられます。

あるいは、例えば写真館で撮影後、または飲食店で食事後に、独自通貨が不足していて両替に走る来園者がいること。これによって、全体として流れが滞って待ち時間が増え、来園者の体験価値が低下する、という問題があります。対策としては、各店舗で日本円も流通させる、という手がありますが、それをやると独自通貨発行の意義が薄れてしまいます。

独自通貨は偽札の発行が容易であるという問題もありますが、これはそもそも高額な入園料が必要で、かつ園内で買えるものには限りがあること。園内で多額の消費をしていると目立つこと。繰り返し使用すると、使用者の特定が容易になることが抑止力となりますので、現実には、少なくともそれに伴う売り上げ減少が大勢に影響を及ぼすことは無いのではないかと思います。

最後に、別の視点から、独自通貨で購入可能なもののうち、後に相当額の現金に換金できるようなものの販売が始まる、という可能性も考えられます。例えば、有効期限の長い、ショーのチケットなど。換金性が高いこと自体は、おそらく法的な問題は無いと思いますが、帰宅後に換金が可能となると、使い切りを促せなくなるという問題があります。ただ、これも影響は軽微。

以上を踏まえますと、様々な観点から通貨発行に伴うコスト、来園者の体験価値の低下が、通貨発行のメリットを上回ってしまった、というのが理由だと考えます。3/1という期日も、春休みを迎える前に何とかしたい、という思いを感じます。個人的には、与えられた限られたお小遣いの中で、どうやりくりするか、という子供心を思い出させる演出で好きだったので、残念です。

 

ハウステンボスが新アトラクション「ミッション・ディープシー」を3/15にオープン

ミッション・ディープシー Xsense Ride - ハウステンボスリゾート
ミッション・ディープシー Xsense Ride

情報公開日: 1/16/2024

ハウステンボスが新アトラクション「ミッション・ディープシー」を3/15にオープン。

前面スクリーン(8×3.5m)と天井スクリーン(4.7×4.3m)、11.2chの音響、モーションシートを組み合わせたもの。

スクリーンはLED。

[記者コメント]

今のところの情報では、従来型シミュレーションシアターの進化版にしか見えません。

LEDディスプレイは、輝度やコントラストは高いものの、画素ピッチが広くなるため、どこまでのクオリティになるかは未知数(それでも、スクリーンサイズ的に最大8kまでは対応できるはず)。座席をやや後傾させることで、視野を覆いつくす形にするんだと思いますが、前面スクリーンの縦幅はあまりないので、「ロングフリーフォール」時にシートが降下するなどのギミックは難しそう。これでどこまでの没入感を実現できるか。

これがハウステンボスの計画のすべてではないと思いますが、現時点の情報では、コストとの妥協の産物という印象を受けます。これでどこまで、人を佐世保に引き寄せるようなマーケティングができるか。今後の動向や追加情報を追います。

 

イマーシブ・フォート東京が、オフィシャル・マーケティング・パートナーシップの導入を発表

世界初*のイマーシブ・テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」コカ・コーラ ボトラーズジャパンとオフィシャル・マーケティング・パートナーシップを締結
株式会社刀のプレスリリース(2024年1月16日 14時00分)世界初*のイマーシブ・テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」コカ・コーラ ボトラーズジャパンとオフィシャル・マーケティング・パートナーシップを締結

情報公開日: 1/16/2024

イマーシブ・フォート東京が、オフィシャル・マーケティング・パートナーシップの導入を発表。

1/17時点で、コカ・コーラ ボトラーズジャパンと、アサヒビールが締結済。

[記者コメント]

オフィシャル・マーケティング・パートナーシップという言葉が大事で、この言葉は、日本ではUSJ開業時にコーポレート・マーケティング・パートナーシップという名前で導入されています。単なるスポンサーではなく、パートナー企業に園内での独占供給等による広告効果、園外でのパークIPを利用したマーケティング等の機会を提供する、というニュアンスを含みます。刀は、この言葉をほぼそのまま使っていますので、パートナー関係については、新しい施策は導入していない、ということを意味していると考えられます。

マーケティング・パートナーシップという概念は、Report Leisure No.566(国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能)に詳しいです。

 

LagotronicsとMack Ridesが共同で、Smurfsテーマのインタラクティブアトラクションを開発

Lagotronics Projects partners with IMPS & Mack Rides on Smurfs Gameplay Theater
Lagotronics Projects has collaborated with IMPS, the owner of the Smurfs IP, and Mack Rides to develop the Smurfs Gameplay Theater.

情報公開日: 1/15/2024

LagotronicsとMack Ridesが共同で、Smurfsテーマのインタラクティブアトラクションを開発することを発表。

Lagotronicsは映像系アトラクションに強い会社で、Mack Ridesはご存知、遊戯機械の総合メーカー。

Smurfsは1950年代からある版権ですが、最近新作アニメが製作されるなど、リバイバルされているキャラクターです。

[記者コメント]

アトラクションは、円形にライドが配置されていて、その内周側と外周側に映像を含む装飾を配置。おそらくライドがターンテーブル方式になっていて、ラグナシアのマジカルパウダーのように、ライドが2周する間に内外周を見る形になると思われます。

ゲームとしては、シューティングに近い要素があるとのこと。

 

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引用方法

引用時は、下記を明記してください。

Yu Shioji, J. Amusement Park (2024) 240005.

 

利益相反

本稿に関わる利益相反はありません。

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