Author: Yu Shioji (塩地 優)
Article type: Article(研究)
Article number: 250004
2025年1月28日、東京で行われた株式会社ジャパンエンターテイメントの記者発表で、「ジャングリア沖縄」の開業日や料金、アトラクション発表が行われました[1]。時を同じくして、関西大学から経済波及効果を推計したとするプレスリリースが発されました[2]。しかしながら、試算に用いたデータが経営上の機密と推測される理由によって、予想される入場者数や客単価などの情報は開示されませんでした。沖縄の観光業界にとって、周辺地域や沖縄本島全域で、どの程度の投資や構えをしておくべきなのか、何らかの基準が必要であると考えられます。そこで、ここでは公表されているデータをベースとして、さらに他の遊園地やテーマパークをベースとした推測を加えながら、損益分岐点の試算を行いました。損益分岐点の計算ですので、ここで考えているのはキャッシュフローのプラスマイナスです。損益分岐点を下回っても、企業からの発表ではEBITDA等が黒字になる可能性があることに注意してください。
なお、以前の研究では3年間で負債を返済するという、バブル後のモデルに基づいた試算を行いました。
今回は、資金調達方法に応じた返済期間もある程度判明してきていますので、それに基づく試算を行います。また、当試算は、2025年2月15日付の沖縄タイムス紙に掲載された下記記事の試算根拠となっています。ただし、下記記事以降新たに判明した情報などを勘案し、コストをブラッシュアップしています。
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試算に関わる公表されている情報のまとめ
次項以降では、下記情報を、#を付した番号で引用します。副項目は、例えば#6-2などとして引用します。
- 投資額は約700億円[3]
- 約319億円を減資により調達[4, 14]
- 366億円を、商工中銀と琉球銀を幹事とするシンジケートローンで調達[3]、入場者数や従業員数をSPTsとする[5]サステナビリティ・リンク・ローン[6]
- 17億円を、エスコンがファンドを組んで出資[13]
- 刀の出資は30億円
- 開業時のアトラクションは、ショータイプを除くと13[8]、ショーはデイタイム1つ、ナイトタイム花火1つ
- ダイナソーサファリ: 12人乗り、運転手付きジープで、機械仕掛けで動く恐竜のいる森を走る、体験時間17分
- ホライゾンバルーン: 気球、熱ではなく封じ切ったガスで浮遊、体験時間10分、要整理券[11]
- ヒューマンアロー: 人間パチンコ、1名乗車、要整理券[11]
- ファインディングダイナソーズ: ウォークスルータイプ
- ツリートップトレッキング: 吊り橋渡り、要整理券[11]
- バギーボルテージ: 1名または2名乗り
- スカイフェニックス: うつ伏せタイプのジップライン、要整理券[11]
- タイタンズスウィング: 4人乗り大型ブランコ、要整理券[11]
- スカイエンドトレッキング: 吊り橋渡り、要整理券[11]
- バンジーグライダー: 変則バンジージャンプ、要整理券[11]
- グラビティドロップ: ひもなしバンジー、要整理券[11]
- やんばるフレンズ: 動物対話型ショースタイルアトラクション(タートルトーク型と推測)
- トレジャーバトル: サバイバルゲーム型アトラクション
- 別料金でスパ
- 推定入場者数は数千~1万人[9]
- 初年度は国内からの来客が中心[16]
- 駐車場台数は場内1,100台、パークアンドライド用場外あわせて2,000~3,000台[9]
- 料金は国内在住客6,930円[1]
- アトラクションは整理券を有料で販売[10]
- 食事は、平均価格が他のテーマパークと同程度、ただし価格帯の幅が広い[10]
- 県内事業者との取引額は20億円[12]
- 正社員は300人[15]
- パートタイマーは1,200人[15]
- パフォーマーは数百人[15]
コストの試算
それでは、上記情報をもとに、コストを試算していきます。
借入金返済額
シンジケートローンを中心として、借入金がありますので、これを返済していく必要があります。#4のエスコン分17億円は株式ですので[17]、借入金は#3の366億円と推定されます。ノンリコースローンである[6]ことから金利はやや高め、ただし、サステナビリティリンクローン(SLL)である[5]ことから条件を満たせば若干の金利割引があるものと思われます。返済期間は、SLLのSPTsが20年で定められていることから[5]、
幹事会社の手数料を3%、金利を2.5%として計算すると、年間返済額は約24.5億円となります。
株式に関するコスト
株式会社ですので、配当が必要になります。ただし、配当は義務ではありません。配当が0でも事業は継続できますので、損益分岐点を計算する際は、0円とします。当然、株主総会の開催コスト等は発生しますが、主たる事業と比べると誤差レベルのため、ここでは無視します。
目標レベルを設定するにあたっては、投資額に対して5%の配当を目標とします。これは、前述のシンジケートローンと同様、投資額を20年で回収する目算ですが、利息を含んでいません。上場しない場合、株価上昇による利益を享受することができませんし、#5より刀の出資額もわずか10%ですので、もう少し高い配当を期待したい、という程度の配当額であることをご認識ください。#2の319億円に対する5%は、約16億円です。
人件費
正社員
#15より正社員は300人を雇用します。採用情報サイト[18]より、平均年収を約500万円と推定します。他の推計[19]では、間接部門の経費も含めて年収の2倍で計算していますが、今回は間接部門も含めた正社員数が判明しています。ここでは、雇用開始にかかるコストがやや高く、かつ離職率もやや高めと推定して、各種手当や福利厚生も含めて1人当たり年間800万円のコストがかかると推定します。800万円×300人で、24億円がかかります。
パートタイマー・契約社員
#16より、パートタイマーは1,200人を雇用します。パークの営業時間は、少なくとも2025年の夏季は、9時間半を予定しています[20]。開閉園前後、交代時間も含めて、標準的な勤務では1日2交代、13時間程度の体制を組むと思われます。繁忙期は400人×13時間、閑散期は200人×13時間程度、平均300人×13時間として計算します。
契約社員とパートタイマーの単価はほぼ同額で、時給1,200円前後となります。制服の調達費用や教育訓練費、求人コストなども勘案して、時間単価を1,500円に設定します。1,500円/時×300人×13時間×365日 = 21億円です。
パフォーマー
#17より、パフォーマーは数百人を雇用します。人を使うショーは、日中1演目のみです。このほか、やんばるフレンズ、ダイナソーサファリ、トレジャーバトルなどのアトラクションにもパフォーマーを配置すると思われます。アトラクションに配置するパフォーマーは、開園時間中フルで必要人数が稼働し続けることになりますが、日中のショーは最大でも2回程度と推定されます。アトラクションは稼働時間9時間半、ショーは1.5時間。住居手配等のコストも勘案して、1日1人当たり1万円、1日平均100人稼働を想定します。
1万円×100人×365日 = 3.7億円です。
食材費
食材費は、食数に依存して変動します。食数は入場者数と強い正の相関がありますので、パラメータに入場者数が入ってきます。そこで、原価率と客単価のみを設定して、ここではコストを計算せず、入場者数を推計する段階で決定することとします。一般に、外食産業の原価率は30%程度と言われますが、テーマパークでは原価率が低めになりますので、20%と置くことにします。
グッズ類仕入れ額
グッズ類は、IPを使わず、かつオリジナルIPも積極展開しない施設のため、いわゆる「お土産」の類を除いて、売り上げは大きくなと思われます。このため、少量生産のグッズはやや割高な価格設定でも、高い原価率となって、お土産類と変わらない原価率になると考えられます。地元産品等、一般的なお土産を販売するかどうかは、現時点では定かではありませんが、一律原価率を70%と設定し、入場者数を変数として推計していくことにします。
土地代
土地は、オリオンビールからの賃貸です。もとはゴルフ場でした。ゴルフ場の平均売上高は6億円とされますが、沖縄北部のゴルフ場ですし、プレー料金も安め。売上3億円、利益率10%を想定しますと、3,000万円程度の利益です。60haで、今帰仁村の市街地であれば固定資産税が2,500万円くらい。オリオンビールが営利企業である以上、破格で賃貸されていたとしても、これらを下回ることはあり得ません。ここでは、年間1億円と推定します。
エンターテイメント運営費
花火代や衣装代、紙吹雪代などを勘案します。電気代、水道代等は光熱水費として別途計算します。
花火は、既に特定日のみの開催であることが判明しています[11]。何発うちあげるかと、大きさ次第でコストが変わってきますが、ある程度の感動を呼び起こせるレベルを担保するため、1回あたり300万円と仮定します。年間100日実施すると、3億円です。
その他のエンターテイメントは、衣装、紙吹雪代、設備メンテナンス費用程度です。1日あたり30万円と仮定して、年間365日で約1億円です。
光熱水費
電気代、ガス代、水道代等を考えます。大規模なエアコンが必要なのは、エントランス付近のエリアと、スパくらい。夜も夏場すら19時30分で営業終了しますので、照明費用もそれほどかからないと思われます。アトラクションも、電気を使うものはほとんどありません。バックオフィスまで含めて、1日あたり100万円前後ではないでしょうか。
バギー、恐竜ジープは燃料を使います。燃料は1日あたり数10万円になると思われます。
ガス気球はHeを使っていると思われます。Heは極めて高価というほどではありませんが、最近は価格が上昇傾向です。どの程度、気密を保てているか次第ですが、1日あたり10万円程度かかると推定します。
その他、調理やスパの循環加熱、サウナ、岩盤浴等に用いるガス費(エリア的にプロパンで想定)、ショーや植栽維持、トイレ等あらゆる場面で必要な上下水道代(今帰仁村は、沖縄県内で比較的水道代が高い地域)、インターネット回線費用を合わせて、200万円程度と推定します。
合計で、1日あたり350万円、年間13億円です。
アトラクションメンテナンス費用
アトラクションのメンテナンスは、募集要項を見る限り、自前で行っていくと考えられます。アトラクションの内容的にも、外注する必要があるのはアニマトロニクスや、ウォークスルーアトラクションのシステム関係程度ではないかと思われます。アニマトロニクスはメンテナンス費用が比較的高額ですが、それ以外に高額になるアトラクションは見当たりません。全体のアトラクション設置費用を100億円、うちアニマトロニクス関係が30億円、それ以外が70億円と見積もって、アニマトロニクスは年間保守費用が導入額の5%、それ以外は2%と考えます。前者は保守契約、後者は保守契約から人件費や派遣費用を抜いた金額のイメージです。
そうしますと、(30億円×5%) + (70億円×2%) = 約3億円となります。
マーケティング費用
株式会社刀はマーケティングの会社ですので、マーケティングには多めの予算配分が行われると推測されます。ただし、テーマパーク業界は無償で露出が発生する、テレビ番組や雑誌、YouTuberなどによる紹介が行われやすく、また、この規模のテーマパークでTVCMを高頻度で流すことは現実的ではないと思われます。
定性、定量調査等にある程度の費用をかけると推測されますが、パーク運営と比べれば誤差レベルの金額です。広告出稿は、イマーシブ・フォート東京での事例からも、ネット広告を主体に活用していくことになると思われます。したがって、広告制作費、広告費、ウェブサイト等オウンドメディア開発費用を含めて年間5,000万円程度になるのではないかと推察できます。
その他雑費
オフィスのコピー機やPCのリース料金、ごみ処理費用、営業オフィス賃料、営業車リース・維持費用、出張旅費、警備システム使用料、顧客に提供するアプリシステムの使用料(開発費ではなく、マップ使用等にまつわる年額またはアクセス数に応じた課金と、クラウドサーバー使用料)、決済手数料、その他消耗品費が必要になります。なお、パーク内清掃、警備については、直接雇用の求人が出ているため、外注は無いものとして考えます。また、パークアンドライド向けの駐車場賃料やバス庸車費用、ホテル送迎バス運行費用などは、パークの経営を最小限に抑制する場合、切り詰めることができるため、ここでは考えないことにします。
- PCリース: 社員300台+契約社員・パートタイマー計300台 = 3,000万円/年
- コピー機リース: 10台120万円/年
- ごみ処理費用: 1t/日程度と推定して、5万円/日、1,800万円/年
- 本社オフィス賃料: 22万円/月、264万円/年 [21, 22]より推計
- 大阪オフィス賃料: 20万円/月、240万円/年 (刀の本社と同じ住所のため、オフィスを一部間借りと推測)
- 営業車リース・維持費用: 120万円/年台×10台 = 1,200万円/年
- 出張旅費: 10万円/件 × 100件/年 = 1,000万円/年 (刀と兼務の場合は刀側で清算と推測)
- 警備システム使用料: 1,000万円/年
- アプリシステム使用料: 300万円/年
- 決済手数料: 客単価×2%
- その他消耗品費: 15万円/日、5,000万円/年
合計1.4億円/年です。
コストの合計
総額が96億円 + (飲食客単価×0.2 + グッズ類客単価×0.7 + 総客単価×0.02)×客数
となります。これは、最低限、キャッシュフローがマイナスにならずに存続できる金額です。株主に対して、成功と思われる程度の配当を渡すためには、+16億円が必要になります。
なお、#14の県内取引20億円という額は、光熱水費や各種賃料なども含めた額だと考えられます。
パークのキャパシティ試算
客単価を試算する際、各アトラクションの利用可能人数が重要になってくるため、ここで一度、パークのキャパシティを試算しておきます。
近年のテーマパークでは、全アトラクションの1時間当たりの利用可能者数×1~3程度が、入場制限を課す人数として一般的です。ジャングリアは飲食に時間をかける施設であると考えて、最大のアトラクションキャパシティ×3をパークキャパシティとして試算を進めます。
ダイナソーサファリ
12人乗りで、運転はスタッフが行いますので、客数は11名です。体験時間17分で、乗降、給油等を加味して、10台体制で運用すると、2分ごとの発車となります。つまり、1時間に30台が発車。したがって、空席発生を無視した理論効率は、11人×30台で、330人/hです。
1分毎に発車できれば、660人/hまで効率が向上します。ただし、車両を多数用意し、高効率で運行することは、損益分岐点の下方硬直性をもたらすので、おそらく行わないと考えられます。また、660人/hで9時間30分営業すると、1日あたり6,250人が体験できることになります。パークの一般的な入場者数を上回るキャパシティは過剰投資ですし、有料整理券販売にも悪影響を及ぼします。したがって、ここでは330人/hという数値を採用します。
ホライゾンバルーン
体験時間は10分。画像から、乗車人数を20名と推定します。乗降に2分と推測しますと、12分ごとの出発となります。1時間に5回。したがって、理論効率は20人×5台で100人/hです。
ヒューマンアロー
体験人数は1名です。発射後、30秒程度の体験時間と推測します。30秒経過後、ワイヤーを伸ばして地上に下ろし、ハーネスを解除、次の乗客のハーネスを接続して発射位置まで引っ張る、というプロセスになると思われますので、2分30秒程度の乗降時間を必要とすると考えられます。全体で3分、1時間に20回の発射です。理論効率は、1人×20回で20人/hです。
ファインディングダイナソーズ
ウォークスルーアトラクションですので、オペレーション次第で理論効率は大きく異なります。ヒントになるのは、公式HPの「トロッコを自分で運転しよう!」という記述です。4人乗りトロッコが1路線の場合、ここが律速になりますので、その効率から推計することができます。効率よく運営することを考えますと、トロッコの経路はループ状になっていて、そのうち1部を客が運行し、乗り場と異なる降り場へと向かう。降り場から乗り場へは、スタッフまたは自動運行と考えられます。乗車および配車にかかる時間を60秒と考えますと、1時間に60回発車できます。理論効率は、4人×60回 = 240人/hとなります。
ツリートップトレッキング・スカイエンドトレッキング
吊り橋渡りです。ハーネスを着用する必要があることと、橋の対荷重がありますので、それらが律速となります。全員が歩行速度で進めるのであれば30秒に1回程度の出発が可能だと思われますが、実態としては1分に1回程度、60人/h程度になると考えられます。
バギーボルテージ
バギータイプのアトラクションです。1人乗りまたは2人乗りで、マップからコースは1つと推測されます。1人乗りと2人乗りが半々、安全のため30秒おきに発車とすると、1時間に120回の発車です。1.5人×120回で、180人/h程度になります。
スカイフェニックス
うつ伏せタイプのジップラインです。ハーネスの接続・解除が必要になりますし、安全のため、前の方がラインから退避してから接続する必要があります。滑空時間を30秒、ハーネス解除30秒、ハーネスセットと準備に1分として、2分間隔の出発。1時間に30回の出発です。イメージ画像、マップから2ラインと推定されますので、1人×30回×2ラインで60人/h程度です。
タイタンズスウィング
4人乗りの巻き上げ式ブランコ。ハーネスの着脱が必要になりますので、スイング時間を1分30秒、巻き上げ時間を30秒、乗降に1分30秒と考えます。1時間に17回転。4人×17回で、68人/hです。
バンジーグライダー
変則型のバンジージャンプです。ハーネスの着脱が必要になりますので、2分に1回と考えて、1人×30回で30人/hです。
グラビティドロップ
ひもなしバンジーですが、クッションからの退避が必要になりますので、同様に30人/hです。
やんばるフレンズ
詳細は不明ですが、アニマトロニクスを用いたタートルトーク型のショーアトラクションではないかと推測されます。その場合、例えば120人/回として、30分に1回の運行で240人/hとなります。
トレジャーバトル
サバイバルゲーム型のアトラクションと推測されます。10人対10人、体験時間10分、入れ替え時間2分として1時間に5回転。100人/hです。
2025年2月28日時点で、トレジャーバトルのページがジャングリアの公式サイトから削除されました。
パークのキャパシティ
以上を合計すると、1518人/hとなります。ディズニーランドで例えますと、ジャングリア全体で、カリブの海賊やビッグサンダーマウンテン、ホーンテッドマンションなどの大型アトラクション1個分未満です。なお、新聞記事には1,240人/hと記載していますが、これは「やんばるフレンズ」をショーに分類しているためです。
この理論効率の3倍をパークキャパシティとしますと、約4,500人です。最大1万人と言われているのは、かなり無理をした数字であることがわかります。1日2回転を前提としても、人気アトラクションは待ち時間が3~4時間になるような、絶望的な混雑が予想されます。また、整理券の配布方法を工夫しない限り、アクティビティ系アトラクションの整理券は朝一番で配布が終了し、それ以降に入園した方は、メインエリアの5アトラクションしか楽しめない状況になってしまいます。
前記の通り、トレジャーバトルが2025年7月の開業に間に合わない見通しのため、開業時のアトラクションキャパシティは1418人/hへと減少します。パークキャパシティは、約4,300人にまで減少することになります。
また、レストランも大型のものが2つ。他は、スパ内とフードワゴンが用意される予定となっています。いずれも1,000席級だとしても、アクティビティ系アトラクションはすべて整理券制ですので、かなりの人数がメインエリアに滞留することになります。パークを快適に楽しむことができる上限値は、3,000人程度だと考えられます。アクティビティ系アトラクションのキャパシティは400人程度ですので、それでも整理券を取得できるのは、入場者の10%強と狭き門です。
客単価の試算
必要な集客数を計算するために、客単価を試算します。
入園チケット販売
#8より、初年度は国内からの客が主となる、という記載があります。チケット料金は、国内在住者と海外在住者で分かれていて、国内在住者の場合は税抜き6,300円です(コストは税抜き試算ですので、以下収入もすべて税抜きで計算します)。ただし、旅行代理店向けの販売価格は、より低いと想定されます。参考になるのが学校団体向け料金です。引率者向けチケット料金が5,800円とありますので[23]、この程度の価格で販売されると推測されます。
海外客も含めて、旅行代理店商品利用率を10%と推測します。また、有料入園者のうち、子供料金適用対象者(4歳~11歳)の比率を8%と推測します。これは、東京ディズニーリゾートの同年代入園者が13%程度である[24]のに対して、ジャングリアはやや大人向けのリゾートであることを踏まえて補正したものです。また、旅行代理店利用の有無で子供料金比率は変わらないものと想定します。
そうしますと、6,300×0.9×0.92 + 4,500×0.9×0.08 + 5,800×0.1×0.92 + 4,100×0.1×0.08 で約6,100円がチケット単価となります。
海外客が増えてくると、チケット単価も上がります。沖縄入域者に占める外国人の割合[25]と同じ、約30%が外国人になったとしますと、6,600円程度までチケット単価が上昇すると推計されます。
スパチケット販売
スパのキャパシティは、400~500人程度と推測されます。パークのキャパシティは前述のように、最大3,000人程度が最適なラインです。スパのキャパシティがパークの10%程度ですので、パークチケット購入者の10%程度がスパを利用すると仮定します。なお、スパ単独利用の方もいらっしゃる可能性が高いですが、その方はそもそも入場者としてカウントせず、パーク入場者の単価を押し上げる要因として加算することにします。大人子供比率もパークと同じだと仮定しますと、
2,400×0.1×0.92 + 1,400×0.1×0.08で、232円がスパ単価となります。
海外客が30%になった場合、244円まで単価が上昇します。
ラインスキップチケット販売
行列をスキップする、あるいは整理券取得を確約するチケットは、#12で販売が宣言されています。「整理券」という言葉を使用していて、また、アクティビティ系アトラクションの利用に「整理券」が必要、とされているのがわかりにくいのですが、おそらく当日取得の整理券とは別に、アトラクション優先利用チケットおよび当日取得整理券同等のものが事前販売されると思われます。
対象を全アトラクションと仮定します。一般に、有料スキップチケットの販売数は、最大でもアトラクションの実効率の半分程度です。理論効率1,500人/hに対して、アトラクションの一時運営停止や空席の発生、オペレーション上の時間ロスによって、7割程度で運営されると考えます。実効率は、約1,000人/hです。このうち半分は、500人。1日9時間半の運営で、前後30分のロスがあったとして、販売可能数は4,500枚です。販売可能数は、予想入場者数に対して十分ですので、販売可能数が販売数を律することはありません。
したがって、需要側が販売数を律することになります。旅行先のテーマパークですので、せっかくなら体験したいという思いが販売数を押し上げることを考え、入場者数1人あたりの購入数を0.5枚とします。販売価格はアトラクションによって、2,000円-4,000円程度だと推測されます。気球に関しては、スパークリングワイン付5,000円程度のチケットになるかもしれません。高額のチケットは販売数も少ないので、平均単価を2,300円として、客単価は1,150円となります。
駐車場代
懸念されている渋滞対策として、マイカーでの来場をできるだけ抑制するため、駐車場を比較的高額にすると推測されます。閑散期は場内のみ1台2,000円、繁忙期は場内4,000円、パークアンドライド2,000円といった価格になると考えます。ただし、ここでは最低限の集客時の損益分岐点を計算しますので、閑散期のみを考え、1台2,000円、1台平均3人乗車で客単価は600円(観光バス等による来場者 = 駐車場無し、無償 を加味)とします。
飲食費
#13より、平均価格が他のテーマパークと同程度、値幅が広い、とされています。これを文字通りに受け取ると、一般のテーマパークと比べて高額な食事がある一方で、安価な食事もある、となりますが、実際には高額側に幅が広いだけで、低価格側は他のパークと同程度であると考えられます。
東京ディズニーランドは、屋内飲食の場合、例えばホットドッグとポテトとドリンクのセットが1,040円、カレーが900円、ピザとドリンクのセットが1,020円など、低価格側は比較的良心的な設定です。
USJは、同様に屋内飲食の場合、ピザとドリンクのセットが1,500円、ハンバーガーとポテトとドリンクのセットが1,450円、ホットドッグとドリンクのセットが950円など、ディズニーと比較してやや高額です。
レゴランド・ジャパンも、屋内飲食はハンバーガーとポテトとドリンクのセットが1,600円、サンドイッチが950円と、USJ同等程度の価格帯です。
ジャパンエンターテイメントが指す他のパークの価格帯というのは、刀にUSJ出身者が多いこともあって、USJやレゴランドの価格帯だと考えられます。したがって、低価格側がフードワゴンで1,000円、屋内飲食で1,500円~です。
高価格帯側は、ディズニーが食事のみで13,000円、USJが5,000円、レゴランドが4,000円です。これも、やはりUSJ基準だと考えますと、高価格帯が1万円前後のハーフコースになると考えられます。フルコースで2万円というのも考えられなくはありませんが、オペレーションが極めて煩雑になるため、席数の多いテーマパークのレストラン内で行うのは現実的ではありません。
屋内レストランの座席数がわからないため、客単価の算出も難しいところですが、1万円程度の座席が鳥の巣状に外に飛び出た12テーブル程度と考えますと、1日3回転+カフェタイム(単価5,000円)2回転で250人程度。残りの平均客単価が1,500円+自販機ドリンク or 軽食で1,800円程度と考えますと、飲食する方の客単価が2,500円程度。園内飲食率を80%として、客単価は2,000円となります。ただし、アトラクション内容が若者向けに寄っているため、実際の飲食客単価はもう少し下がるかもしれません。
物販費
刀が得意とする、ショーの演出に合わせて光るリングは使いにくい事業形態です。また、既存IP、オリジナルIPともに使用しないスタイル。このため、グッズ販売は恐竜系等に限られ、拡販余地は小さいと思われます。実際、ネスタリゾート神戸もグッズ類は開発数が少なく、公式サイトにはショップのページすら作られていない状況です。
地域産のお土産型物品販売も、帰路である那覇空港までの距離が長く、ジャングリアに立ち寄るのが最終日ではない可能性が高いため、典型的なお土産類は振るわないと予想されます。ここでは、購入者単価を2,000円、購入率を25%として、客単価を500円と設定しますが、実際には、より低くなると想像されます。
客単価の合計
以上から客単価を合計しますと、開業当初は約10,600円となります。外国人比率が30%まで上昇すると、約11,100円まで向上します。
損益分岐集客数
以上より、損益分岐点となる集客数を計算します。なお、刀の言葉でいう「オフィシャルマーケティングパートナー」、いわゆるオフィシャルスポンサー制度による収入は、ここでは加味していません。ジャングリアのように100万人規模の施設の場合、直接露出の効果が100万円~400万円、その他独占取引権を付与する場合に年間取引額ベースで料率をかけた金額と、ロゴ等の使用料が加算されます[30]が、1件あたり1,000万円に満たない可能性が高く、会社数もわからない段階では誤差が大きく、また、加算しても誤差レベルのためです。
損益分岐集客数の試算
コストは、
96億円 + (飲食客単価×0.2 + グッズ類客単価×0.7 + 総客単価×0.02)×客数
でした。このうち、飲食客単価は2,000円、グッズ客単価は500円、総客単価は10,600円でしたので、上記式は
96億円 + 962円×客数
となります。一方、総収入は、
10,600円×客数
です。客数をyとして、
96億円 + 962円×y = 10,600円×y
という1次方程式を解いて、
y は 996,057人
と求まります。およそ100万人です。1日平均に直すと、2,700人程度の集客が必要である、とわかります。
なお、配当まで行う場合は、およそ120万人、1日あたり3,200人の集客が必要になります。
実は、テーマパークは設備投資が重い業界のため、損益分岐点を上回る集客ができると、集客に対して線形に比較的近い形で利益率が上がっていきます。1日平均3,500人、年間130万人まで集客できれば、内部留保まで十分に確保できる状態になります。
地元産品への貢献額
上記計算に基づくと、地元産品への貢献額は、食料品4億円×0.7で3.2億円、土産物が3.5億円×0.5で1.8億円程度、合計5億円ほどになると推測されます。沖縄の農業の経済規模は800億円強ですので、0.4%程度のインパクトをもたらすことになります。
なお、飲食費の原価率30%の場合は6億円×0.7で4.8億円。年間130万人集客、原価率20%で3.6億円、年間130万人集客、原価率30%で5.5億円となります。
損益分岐点における集客の季節差と、JEが狙う初年度集客数
沖縄の観光客数は、[25]より7月、8月に多く、1月に少ない傾向があります。その比は、およそ1.5倍程度です。それ以外の季節は、おおよそ月間80万人で安定しています。また、お盆やGWなどの大型連休を除けば、平日と休日の繁閑差が比較的少ないのが、滞在型観光地立地の特徴です。
夏季繁忙期が30日、超繁忙期が20日、閑散期が45日、それ以外の通常期が270日とします。通常期、閑散期は32%に休日があり、休日の集客数は、それぞれの平日の1.3倍とします。閑散期と通常期の比は入域観光者数の比から1.3倍、夏季繁忙期は通常期平日の1.3倍、超繁忙期は通常期平日の2倍とします。まとめますと、閑散期平日を1倍として、
- 閑散期平日: 31日、1倍
- 閑散期休日: 14日、1.3倍
- 通常期平日: 184日、1.3倍
- 通常期休日: 86日、1.7倍
- 夏季繁忙期: 30日、1.7倍
- 超繁忙期: 20日、2.6倍
となります。ただし、夏季繁忙期に年間平均5個程度の台風が接近します[26]。台風接近時は入場者数が0.2倍程度にまで減少すると考えます。夏季繁忙期に7日、超繁忙期に3日で按分します。そのほか、通常期平日に3日、通常期休日にも1日、台風の影響日を考慮します。
そうしますと、1倍の時の入場者数をyと置くと、
y×31 + 1.3y×14 + 1.3y×181 + 1.7y×85 + 1.7y×23 + 2.6y×17 + 0.2y×14 = 1,000,000人
となります。これを解いて、yは1941、つまりおよそ2,000人となります。このモデルでは、損益分岐点ギリギリの集客の場合、
- 閑散期平日: 2,000人
- 閑散期休日: 2,600人
- 通常期平日: 2,600人
- 通常期休日: 3,400人
- 夏季繁忙期: 3,400人
- 超繁忙期: 5,200人
- 台風接近日: 400人
という季節分布になります。
このモデルから、最大集客数が10,000人というジャパンエンターテイメントの発表を考えますと、年間最大集客数は損益分岐点の2倍、200万人程度を狙っていると考えられます。この時、パークアンドライド関係の費用や、繁忙期のスタッフ増員などを考慮しても、営業利益は少なくとも約50億円、利益率25%に達します。
集客数の年次推移
ジャングリアは、借入金の返済期間が20年と推測される[5]ことから、20年間の合計で損益分岐点を上回り続ける必要があります。前例として、ジャングリアと同じ観光地立地で、また投資額が当時約600億円だった、志摩スペイン村パルケエスパーニャを考えます。2002年度から計算方法が変わっていることに注意が必要ですが、入園者数の推移は下記の通りです。
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おおよそ2次関数でフィッティングできる程度の減衰をし、100万人程度がベースラインになっている、ということがわかります。志摩スペイン村は、開業後3年目の1997年に、当時世界最大の吊り下げ式コースターと、ピーターパーン空の旅に類似した吊り下げ式ダークライドを設置する、大規模投資を行っています。1999年にはユニバーサル・スタジオのショーなどを参考にしたと思われる、超絶スペクタクルの常設スタジアムショーを設置、その後も断続的に新アトラクションを導入するなど、積極的な投資を行っています。また、この期間で伊勢・志摩の観光客が減少したという事実はなく、特に近隣の伊勢神宮参拝者は微増しています[27]。
ジャングリアの集客がこのように減衰しないようにする工夫として、ジャパンエンターテイメントは拡張余地をあげています[28]。ジャングリアは、60haの用地のうち、30haのみを使用し、残り30haは造成まで完了した状態になっています。ここに新規施設を開業させ、テレビ番組や雑誌などに取り上げてもらう、無償の広告効果を狙っているものと思われます。ただし、パルケエスパーニャの大規模新規投資が、入園者数減少を食い止め、減少カーブを緩やかにする程度の効果しかなかったことを踏まえますと、ジャングリアも類似したカーブを描くであろうと推測されます。
ただし、沖縄の入域観光客数が増加すると、減衰曲線は緩やかになります。沖縄の入域観光客数の推移[29]を見ますと、2018年以降、コロナ禍を経て、ベースは1,000万人で推移している模様です。少なくとも今後数年は、劇的に増加する要因がありませんので、これは減少曲線を緩和する要因になりません。
以上を加味して、20年間で資金がショートしないモデルを考えます。パルケエスパーニャと比較して、減少率を緩和できたパターンでモデルを作成しています。なお、営業外の収支は一切考えません。また、追加施設分の資金は既に確保済みで、追加の資金調達は不要であるという前提に基づいています。資金調達方法の変更も考慮に入れず、淡々と債務を返済していくものとします。
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初年度に175万人、9年目に100万人を割り込み、最終的に約75万人に落ち着く形で、20年目に収支がトントンとなります。なお、9年目以降は赤字で、内部留保を取り崩す形になります。20年目以降は、借入金の返済が無くなり、1億円弱の黒字が続きます。
一定の配当をするパターンでは、初年度210万人、13年目に100万人を割り込み、最終的に85万人に落ち着く形となります。
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20年目以降は、配当を継続すると年間5億円超の赤字となります。5%相当の配当を継続するためには、約91万人の集客を継続する必要があります。91万人に収束するモデルを立てると、初年度180万人、15年目で100万人を割り込む形になります。
まとめ
以上の結果から、最低限営業を存続するために必要なのが、初年度150万人、20年目に75万人の集客であることがわかりました。この場合、初年度の閑散期平日は3,000人程度、最繁忙期は7,800人程度の入れ込み数になると考えられます。
出資者に対して適切な配当を継続するためには、初年度180万人、20年目に91万人の集客が必要です。このモデルの場合、初年度の閑散期平日は3,600人、最繁忙期は9,400人の入れ込み数になります。
これらを達成できるかどうかが、ジャングリアの将来を占うことになると考えられます。
参考文献
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[2] PR Times 「◆関西大学宮本勝浩名誉教授×大阪府立大学王客員研究員が推定◆「JUNGLIA(ジャングリア)」の開園後15年間の経済波及効果は、約6兆8,080億100万円」2025年2月15日閲覧
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[3] 日本経済新聞「商工中金など13金融機関、沖縄パークに366億円協調融資」2025年2月15日閲覧
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[4] gamebiz 「ジャパンエンターテイメントHDが資本金を88億円減らす減資 ジャパンエンターテイメントも87億円 全額を資本準備金に充当」2025年2月15日閲覧
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[30] Report Leisure 566
引用方法
引用時は、下記を明記してください。
Yu Shioji, J. Amusement Park (2025) 250004.
利益相反
本稿に関わる利益相反はありません。
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